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私がダーツにはまった理由

最近、友人の薦めでダーツを始めた。的に向かってただ矢を投げるだけのスポーツだが、なかなか思ったところに刺さらない上、点数計算をしながら投げるので頭も使う。とても奥が深くて難しい。すっかりハマってしまった。

なぜこれだけ楽しく、ハマっているのかを考えてみたところ、ひとつ大きな理由が思い浮かぶ。それは「成績がデータで可視化されていて、自分の成長を実感できる。または停滞した時に改善のモチベーションになっている」ことだ。

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ユーザーの成績データを可視化して成長の楽しさ、喜びに

いまのダーツはデジタル化されていて、一投ごとのデータが機械を通じてクラウドに蓄積されるようになっている。機械メーカー兼サービス提供者は、そのデータを成績に換算し、ABCのように初心者や中級者、上級者とランク分けし、各ユーザーにそれぞれの情報を公開している。おかげでユーザーは自分がいまどのレベルにいて、どれくらいの割合で中心を射抜いているかなどのデータを見ることができる。

うまく投げられた時はもちろん数字は上がり、調子が悪い時は下がる。時系列でも見られるので、はじめた時は初心者レベルにいたのが、回を重ねるごとに数値が上がり、グラフにすると右肩上がりになる。それを見ると、自分は成長していることが実感でき、これからも頑張ろうというモチベーションになる。逆に下がっている時は、悔しいので試行錯誤して改善点を見つけるようになる。

すっかりサービス提供者の思う壺にハマっている訳だが、これこそがIoT時代のサービスモデルなのかなと感じている。

第4次産業革命、IoT時代の働き方とは?

翻って仕事の話になると、第4次産業革命、IoT時代になると、人は仕事に新たな楽しみを見出せるようになると期待している。

これから工場や製造現場で働く作業員は、ウェアラブル端末を身につけ、多くのセンサやデータに触れることによって、自らの動きが数値やデータとして残るようになる。そうなると上記の私のダーツと同じようなことが起き、自分が初めて作業をした時に比べてどれだけ成長したか、ちょっと自分で新たなやり方や動きを試してみたらどうなったかなどを作業者自身が簡単に振り返ることができるようになる。そして、それは評価に反映され、成長すればそれだけ対価や報酬を得るための根拠にもなる。

IoTは最高のネタ提供ツール。仕事を面白くする

「働かされている」と考える人にとっては、データが可視化される時代は窮屈で辛いだろう。でも、もっと成長したい、もっと多くの給料を得たい、もっと効率的にしたい、もっと楽がしたいなど、もっと○○したいという改善意識の高い人にとっては、IoTはそのネタを提供してくれる便利なツールだ。成長具合が分かり、人事評価制度もそれに応じて整備されていけば、現場で働く個人にとっても喜びや楽しみ、面白さ、モチベーションにつながり、現場力を高めるよいサイクルになるだろう。

日本の製造業が苦境にあえぐなかでも、改善の素晴らしさ、それを実行する日本人の資質、現場の強さは世界も認めるところだ。その強さを生かすべき、そこがビジネスになるだろうという意見は多く、私もそう思っている。IoT×日本人、IoT×日本の製造現場は、第4次産業革命時代に新たな働き方、労働の喜びを生み出すと期待している。

参考:ダーツライブ
参考:フェニックス ダーツ ジャパン

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