はげしく同意「 IoTプラットフォームってどんだけあるんだよ」 

IoTやインダストリー4.0、第4次産業革命がトレンドワード、バズワードになっています。そのため、なんでもかんでもIoTにしておけばキャッチーな感じになって人の目を引くので、「とりあえずホームページやカタログ、プレスリリースなどの製品情報にはIoTを付けておけ」。毎日、多くのニュースリリースを受け取るなかで、そんな雰囲気を感じます。
もちろん素晴らしい製品もありますが、これをIoTと言っていいのか?と首を傾げたくなるようなものもたまにあります。この状況をよく捉えれば「百花繚乱(色んな花が咲き乱れるさま。素晴らしい人やもの、業績がたくさん出ている様子)」、冷静に見ると「玉石混合(良いものと悪いものが区別されず混じっている様子)」。盛り上がるのはとても良いことだと思いますが、一方でうまく整理していかないと、情報の量と質の悪さに辟易して、せっかくの追い風に水をさすんじゃないかと懸念しています。
なんてことを感じているのは私だけかなと思っていたら、やはり同じようなことを感じている方もいるようです。アイティメディアMONOistのある記者さんの「IoTプラットフォームってどんだけあるんだよ」というコラムを読んで、そう感じました。
コラムでは特にIoTプラットフォームに対して言及し、IT側が提供するAmazon Web Service「AWS IoT」や、Microsoft「Azure」、SAP「SAP HANA Cloud Platform」、Oracle「Oracle Cloud」、IBM「Watson IoT」、富士通「FUJITSU Cloud IoT Platform」などがある一方、製造業側からもGE「Predix」やSiemens「Sinalytics」、日立製作所「Lumada」などがあると紹介。また、今のIoTプラットフォームという言葉は、従来のITプラットフォームと同じ概念ではなく、「モノを通信接続してIoT化するための手段を”プラットフォーム”と呼ぶ場合も「IoTプラットフォーム」になり得ます」とも指摘しています。
〆では、

とにかく各方面からさまざまな「IoTプラットフォーム」が発表されるので、それがどういったものかを検討し、発表会への参加や記事化の判断をするのにわれわれ編集記者も結構苦労しています。
各企業の広報担当の皆さまには、「はやりだし取りあえず言っとくか」という感じで「IoTプラットフォーム」という言葉を使うのではなく、IoTを活用するためにどのように役立つものなのかをはっきりさせてほしいなぁ……と思う今日このごろです。
引用:アイティメディアMONOist製造マネジメントメールマガジンより

IoTやインダストリー4.0について、それって結局何なの?どうすればいいの?とよく聞かれます。言葉の定義があいまいで、いろんな表現がされているので、本質が掴みづらくなっています。そこに今の流行が重なって、制御できない状態です。まさに今メディアとして、IoTやインダストリー4.0、第4次産業革命といったものの情報を整理する必要があるんだなと痛感する今日この頃です。
参考:アイティメディアMONOist