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インダストリー4.0をリードし、世界の製造工程に大きく影響を与える産業用ロボットの世界トップメーカーのKUKA。その日本法人のトップである星野社長に、2016年の日本市場についてオートメーション新聞が話を聞いた。

KUKA 星野 泰宏代表取締役社長
KUKA 星野 泰宏代表取締役社長

2015年は、世界的には中国や北米が好調だった。自動車以外の一般産業にも産業用ロボットの導入が進んでいる。

日本では、人と協調型のLBR iiwaを発売し、予想以上に好調だ。すべての軸に高性能トルクセンサを搭載して力の制御ができ、外部から触れた感覚も検知する。安全で繊細な感覚も持ち合わせており、ペットのような感覚でさまざまな作業を教え込むことができる。人とパートナーになり、組み立てなど新しい形での自動化ができる。

すでに自動車や電気電子、医療、サービス産業から多くの引き合いが来ている。現在は各社が自社におけるLBR iiwaの可能性を試している段階だ。海外では実用レベルまで来ており、家電メーカーの生産ラインでのねじ締めやモーターの組み立て業務に使われている。もちろんKUKAのロボットの生産ラインでも使われている。

日本では協調型ロボットは新しい概念であり、実際の生産工程で使うにはもっと検証が必要だ。実運用における安全規則も整備されていない。それに対し当社は、数年後の普及を見据え、他社に先駆けて協調型ロボットを市場に出して各社と協力して検証を進めていく。

16年はさらなる普及を目指して活動していく。例えば、LBR iiwaは組み立てや研磨など熟練技術者が感覚で作業をしていた匠(たくみ)の技を教え込むこともできる。具体的なアプリケーションに落とし込み、持っている機能と性能、できることを告知していきたい。技術セミナーやテクニカルセンターで実機を使った評価試験なども積極的に行っていく。

また従来型の産業用ロボット市場も深掘りする。高精度な軌跡を描くことができ、レーザーカッティングやシーリングなどの用途にも最適だ。工作機械の代わりとして使う提案も強めていく。

 

出典:オートメーション新聞 KUKA 「協調ロボット普及本格化」 星野泰宏代表取締役社長

 

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